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屋久島の周回道路

屋久島の周回道路_b0060239_19454454.jpg
屋久島の周回道路です。少し下り坂になっていると,黒潮の水平線が目の高さよりも高いところに見えます。
 また,島ほど空の広さを感じられるのが不思議でなりません。洋上にぽっかり自分が浮かんでいるのと変わらないからかも知れません。
Canon EOS Kiss Digital N, Sigma 3.5-6.3/18-200

地平線の終わりには 希望の虹があるという
誰も見ない 未来の国を 少年は探し求める
広がる海の彼方から 何が呼ぶというのだろう
希望の星 胸に残して 遠く度立つ一人


と,走りながら大声で唄います。こういうときは,快調です。




屋久島の周回道路_b0060239_19423463.jpg
南西部の通称西部林道について,また少し気になる話が浮上しつつあるということです。
 自然遺産の白眉である自然植生の垂直分布対の中を通る幅最少の細い道,そこを拡幅して,土砂災害などで何処かが普通になっても,スムーズに島内を移動できるようにしようと云う話は,ゾンビのように何度も何度も生き返ってきます。誤解の無いように正確に記せば,現在そのような話が公に出てきたと云うことではないのですが,火のないところに何とやらで,ちょっと動きが気になっております。
CONTAX 167MT, Carl Zeiss Vario-Sonnar 3.5-4.5/28-70 T*

 島民の生活基盤を支える道路インフラを犠牲にしてまで,その路線の拡幅工事が許されないことなのかという考え方が一方であります。
 しかしながら,極論すれば,縄文杉が自然遺産登録の鍵ではなかったのです。海岸から山頂まで,自然植生が日本全土の北海道から南西諸島までををシミュレーションできるほど植物相の多様性が高く,それが維持されている稀有な島という点が,最期の最期の学術的価値説明のポイントでした。
 また,そこを通って反対側に抜けようとされる方は少ないので,ずっと道路を歩いて散策が出来る素敵な場所です。
 それを理解している地元の関係者などの努力により,私の知る限り,南西部の道路改良計画は,少なくとも2回以上は,白紙に戻されております。
 しかし,そもそも開発部局は,人が数年で入れ替わり,10年もすれば,当時の状況や,根幹的な審議の結果の本意を知る方も居なくなります。
 あの「緑のトンネル」に手をつけるという話が,もしも浮上してくるならば,恐らく,ラムサール登録された田舎浜を観光の起爆剤に,南部を廻っての観光アクセスを考えた話ではないかと密かに推察しております。私の思い過ごし,ゲスの勘ぐり,杞憂であってくれればよいのですが。また,このような話をすると,島に住んでも居ない人間が,好き勝手なことを云うなと云うことになるのですが,これは,その土地をどのようにするかは,その土地に住む者に判断を委ねるべきであるという考え方がその基盤にあります。一方で強制執行などという国による判断もあるのに,何か矛盾しますね。島外者がその路線を通るときは,電気自動車でないと通行できないとか,そういった「演出」があっても良いくらいだと思っております。
 私自身,自然遺産登録すると云うことは,人類である限り,共通の財産として意見を云っても良いよということを宣言しているのだと思うのですが,いかがでしょうか。
 でも,まぁ,大丈夫。屋久島には,ちゃんとした人が大勢おられますから,楽観しております。

 ネイティブ・アメリカンの文化には,森や川や土地を所有するという概念がありません。すべからく,全ての人類兄弟子孫のものということでもなく,自分たちがその土地の一部であるという考え方です。,空気を読まずに,そういったDeep Ecologyの話をしても笑われるだけですが,少なくとも,人類そのものが立ちゆかなくなる日は,既にそんなに遠くないと云うことを考えると,その概念は,時に人類が胸に手を当てて考えても良いと思われる優れた先人の知恵であると思います。
Commented by ゆう at 2005-11-23 21:50
ああ、本当に黒潮の水平線が高い所にありますね。
なんだか不思議な感じです。黒潮ですから、海の色が黒いです。
冬の日本海の色とは違いますね。
屋久島の道路拡幅工事の話しなどは、普段伺いしれない話しです。
現在、未来を心配しておられる方が、たくさんいらっしゃるん
ですね。
Commented by complex_cat at 2005-11-23 22:07
ゆうさん,微妙なウサワ話の段階ですが,出所は明確です。今後のために,ひとまず記録をつけました。
 天狗舞のふるさと,未だ行ったことはありません。海の色は違うでしょうね。
Commented by ゆう at 2005-11-23 22:59
もうちょっと西高東低の天気になったら、海は荒れます。
とっても寂しい色なんですよ。(波がばっしゃんばっしゃん)
 ところで、上の歌は「海のトリトン」ですか?
Commented by nezumineko at 2005-11-24 00:03
いろいろな景色があって面白いですね。
南の島なのに海の色が黒くて、全く沖縄っぽくないし。
地図で見たら種子島とかなり近いんですね。
鉄砲が屋久島に伝来していたら、日本の歴史は変わったかな?
Commented by ayrton_7 at 2005-11-24 14:53
ゴーゴー、トリトーン
ゴーゴー、トリトーン
ゴーゴーゴーゴーゴー、トリーートーーーーン  イェイ! 笑
Commented by complex_cat at 2005-11-24 17:53
ゆうさん, 「冬の日本海を知っていますか?」というところですね。
冬の日本海,強さを感じて好きです。
詩はayrton_7さんが,最後まで唄ってくれてますとおりです。
Commented by complex_cat at 2005-11-24 17:57
nezumineko さん,屋久島は奄美諸島や南西諸島とはかなり位置が本土寄りです。中世の海外との関わりは,また別の機会にアーティクルに出来たらと思います。
Commented by complex_cat at 2005-11-24 18:00
ayrton_7さん,最後まで唄って頂き,痛み入ります。
いつもと違うキャラを確認しました。格好いい〜!
Commented by macacafuscata at 2005-11-26 22:17
西部林道拡幅の話、全く知りませんでした(まだ噂の段階なのですよね?)。
10年ほど前に比べると、西部林道を通るレンタカーの数が激増した、と知り合いの研究者からよく聞きます。車両のセンサスでは、10年前と比較すると約100倍の交通量である、という結果だそうです。
私の調査している地域は、ガイドによる観光ルートが含まれているのですが、特に夏はその観光客一行と出会う頻度が高かったです。で、先日、○○交通の中型バスが林道脇に無人の状態で止まっていたのを知人が見たのですが、そのことを聞いて、もし、林内での散策が行われていたのだとしたら・・・ 中型バスに乗るあの人数が林内を歩き回っていたら、しかもそれが定期的に行われるようになると・・・ 踏圧による自然植生への影響や野生動物へのディスターブなどを考えると、頭が痛いです。30年以上、続いてきた調査地が観光客の流入によってダメージを受けるのは、個人的な意見ですが、勘弁願いたいところです・・・
Commented by complex_cat at 2005-11-26 23:24
macacafuscataさん,噂の段階です。コメント伺うと怖いのは,既成事実で,利用者が増加していると云うことです。これは,開発部局には,材料になりますし,恐らく,「あの」企業など大規模観光業者のトップの方は,それを理由にして政治的に動いてくる可能性があります。また,北西部の集落からは,ずっと要望が多分出ているかと思います。
 いずれにしろ,ガラパゴス諸島の,エコツアーコンダクターの教育訓練や島内に人を泊めないで海で宿泊させるなどの徹底した自然遺産保護対策と比べると,話がかなり違います。彼の地では歩けるコースも限定されていますしね。屋久島ではエコツアー関係者の人口比が1%を越えているそうで,まともな人もおられますが,それだけでも現状のままでは危ういものを感じます。人がたくさん暮らしているけれど,自然が壊れないシステムを持つ,それこそが自然遺産屋久島の守るべき前提のはずなのです。
Commented by macacafuscata at 2005-11-27 21:20
「自然が壊れないシステムを持つ」、まったくその通りですね。エコツアー主催側の十分な知識が最も必要とされることのように思います。営利目的でどんどん観光客を入れるのは、自然遺産の名に恥じる行為だと思うのですが。
Commented by complex_cat at 2005-11-27 21:28
自然遺産登録抹消される分けにはいかないでしょう。今時の話ではないですけれど,監査はどうなるのかな。現状の屋久島を見たら(視察では見せないようにするかな),知床の遺産登録条件を見ても,ユネスコはかなり厳しいことを言ってくるのではと思います。
 どの場所でもそうですが,工事に関して,議員が絡んでいるとかなり面倒なことになります。
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by complex_cat | 2005-11-23 19:52 | Nature Islands | Trackback | Comments(12)

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