PENTAX ME with smc PENTAX-M MACRO 1:4/50
2006年 01月 04日
ただ,ご紹介したカメラとレンズで撮影した画は,後日載せると云う作戦で行くことにします。この「時間稼ぎ」を自分に許すことで,アーティクル作成の負担を軽くしようと云うわけです。これを作品も合わせて準備するとなると,フィルムスキャンだの,現像に出しに云って受け取るだの,一日のアーティクル作成の作業量を減らすことが出来ませんので,デジタルばかりの画にならないようにするための苦肉の策とご理解下さい。
このカテゴリーで扱おうというのは,1960〜80年代のセミクラシックと呼ぶには,ある意味何処か中途半端な,その上,それなりのテクノロジーで電子化されているから,壊れればパーツもなく修理不能の,ある意味,崖っぷちカメラと言えなくもないカメラ群などなどです。まぁ,修理を引き受けるところもあるのでしょうけれど,基本的には,ジャンクからの流用とかで何とかしているわけで,かつてのカスタムICまで作ることは出来ませんから,矢張り修理も限界があります。
作られた時代から「三丁目の夕焼け」の世界に近い,三−四丁目の夕焼けカメラということで,カテゴリーはそんな長いテキストを受け付けませんでしたので,‘Camera in 3-4 chome’となっております。
で,能書きを書いていたら疲れちゃいましたが,まだまだ書かねばアーティクルになりません。

本来なら,TTLストロボ調光を持ち,防滴処理がなされ,ファインダー交換により,ハウジングに納める水中カメラなどで未だに活躍している,余り高給取りでないお父さんたちの強い見方であったPENTAXが,プロ嗜好を目指して作り上げた最後のMF一眼レフLXが,この眷族では憧れなのですが,私の個体は,ペンタ部に凹み傷などもあって,標準マクロレンズに,ペリカンの防水ケースまで着いて,おまけで手に入ったPENTAX MEです。
モデルチェンジで1/2,000の高速シャッターやLEDを使ったマニュアル露光といった武器を持ったPENTAX ME SUPERではなく,また,小型軽量路線の牙城を崩されたOLYMPUS OMへの対抗意識を持って生み出された世界最小,最軽量の機械式マニュアル一眼レフカメラMXでもない,ただのMEというのが,なかなかクールです(なのか?)。
このカメラ,特に,特筆すべきは,ペンタ部を除いた部分のその背の低さです。これは,OM系をぶっちぎるため,何となくバランスの限界まで低いフォルムになっております。私の短い親指分の高さしかありません。
本体重量も公称460g。零戦のごとく,当時,小型軽量を第一のスペックとして,先行して出された全てのパーツに対しての見直しから徹底的に小型軽量化を図ったOLYMPUS OM-1が520gですから,これはもう,このカメラを手にするだけで,CPに優れた大衆化カメラ且つ,軽量コンパクトなシステムカメラを作ってきたメーカーとしてのもの凄い矜持を感じ取ることが出来ます。
OMでOlympusに先にやられちゃったことはよほど悔しかったのか,姉妹機のMXなど,シャッターダイヤルをレンズマウント部に持ってくることで小型軽量化のブレークスルーの一助にしたOMシリーズに対して,それまでのモデル同様,軍幹部にシャッターダイヤルをレイアウトしたことを,「小型軽量によって,大切なことまで変えてしまってはいけません」などとカタログで誇ってから,もろに揶揄する喧嘩モード。こういう意地の張り方は好きです。いいぞう。技術屋はこうでなくては。


レンズは,平凡以下のF4のマクロで,かなり暗い印象を持つレンズで,定番の奥目のマクロレンズの前玉が,ことさら小さく見える気がします。もちろん打倒OMシステムのために,本体同様,コンパクトに設計することが至上命令だったと思われるこのレンズ,キルフィット・マクロキラーのような変態レンズと違って,等倍まで行くわけもなく,全てにおいて,そのコンパクトさ以外は凡庸を貫いております。本体と合わせて,お父さんのお小遣いで買いやすいようにという,誠に分かりやすいコンセプトの代物でした。
本機について,更に詳しいことを知りたい方には,素晴らしいサイトがありますので,こちらをご覧下さい。
また,私のポンコツと違って,写っているMEが美品だこと。
さて,その標準マクロレンズの写りは如何に(つづく・・・のか?)
私がよく遊びに行くブログでは、かなりシェアが高くて気になって気になって、仕方がありませんが。。。
キャノンとのマウントアダプタがあるようなので、そのうち手を出してしまいそうです。

