A Long and Winding Road

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かなり過去の画からです。次男を連れて公園に行ったときに知り合った,路上生活者の知人。普通に働くエンジニアだったのですが,運命のいたずらということ以上のことはいえません。私自身,自分が彼であっても,全然おかしくない人生を送って来ておりますし,未だに終着点に立っているわけではありません。私と彼の運命の間に,何ら線引きもできませんし,する必要もないことです。
 環境問題以外の社会問題にコミットしたアーティクルは,今まであまり書いたことはありません。非常に誤解を生じさせるアーティクルかと思いましたが,書いておきたくなる事件がまた起きました。


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 知人は,犬を連れ,猫を拾い,二匹はいつも仲良く,彼が近くの防波堤に釣りに出かける時,もしもの襲撃を恐れて,いつも二匹を自転車に乗せて移動しておりました。
それが,可愛く,また滑稽でもあり,悲しくもありました。
 

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息子たちよ。長い曲がりくねった道を,ともかく,がんばって歩いて行きなさい。君たちの一生の間に,数多の理由があろうとも,暴力で人を傷つける能力を使うようなことにならないことを,そして,誰にも暴力で傷つけられないことを,また,そのようなことが普通に起こる社会にこの国が陥らないことを,父は心から祈ります。
CONTAX Tvs, Carl Zeiss Vario-Sonnar 1:3.5-6.3/28-56 T*



少年たちがこういった人たちを襲った事件の話が持ち切りですが,不幸が重なったのか? 人の見ていないところ,いじめという彼らにとってみればただの遊びの延長というとんでもない行為を,彼らが偶然発見した弱者に向ける,そういうことができる価値観をどこで身につけたのか。私たちの少年時代も,危なそうな大人を追ったり,追っかけられたりした経験はありますが,火炎瓶を扱える知恵がつく年齢まで同じことをやっているということは,かなり不思議な気がしました。
 社会全体が幼児退行して行っているのかもしれません。
それと,一つ言えることは,高等動物の場合,「攻撃」とは学習により,ようやく身につけられるということです。繰り返し人を傷つける「練習」を積んでいないと,特に裸の猿の場合は攻撃行動が身に付きません。もちろんその場で瞬時に攻撃を学習するということも可能なので,学習時間は,人を傷つけるスキルを持つ上で,あまり関係ないことも確かです。
 一時期流行った「ゲーム脳」とか,トンデモ本だと思っておりますが,それでも,「攻撃を学習」させるのに効果的なソフトが,普通に売られている今の世界を思います。もちろんそれに誰もが影響されるということではなく,そういった素養のある少年少女が,攻撃を学習して,見よう見まねでやると,手加減も,生じる事態の予測もできなくて,悲劇が起きるということなのかもしれません。
Commented by マナ子 at 2006-03-17 23:29 x
いいお話と心に残る写真に感謝です。
ちょうど心が弱っていたので、つーって涙が出ました。
Commented by complex_cat at 2006-03-17 23:54
マナ子さん,コメント付けにくいアーティクルに,ありがたいお言葉をいただきまして,こちらこそお礼申し上げます。
心が弱ったならば,少し休ませることもたまには良いかと思います。
Commented by einnonti-H at 2006-03-18 00:18 x
こんにちワです。

ジプシー生活のeinnonti'sですがこゆう方々に好かれます。
何だか波長が合うそうです。どんな波長なのか・・・?

基本的に島国は殴られてもヘラヘラ笑っているか、さもなくば
核ボタンを即効押す国のどちらかに大別されます。
この国は歴史的にどちらにも転んでいる国ですが歪んだ美徳
を良しとする気持ち悪いところがあります。

あらゆる修羅場を乗り越えたと豪語しているeinnonti-Hは、
「盲目の人間と貧困の人間の目にこそ偽り無し」
と後輩に説いている次第です。
理由無き自己満足の暴力は悪、以外は自分で考えよ、とも
説いております。そして「どちらにも正解などは無い」と締め
くくっております。
Commented at 2006-03-18 00:49 x
ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。
Commented by marmotbaby at 2006-03-18 00:51 x
↑すみません、うっかり、非公開にしてしまいました。公開して頂いても構いません。
Commented by Lilywhites at 2006-03-18 06:43
火炎瓶事件、唖然としました。心が貧しいというのか、本当に幼いのか、Bobが急に体内に侵入(Twin Peaks表現)してきたのか、やるせない思いで一杯ですね。 
Commented by complex_cat at 2006-03-18 07:11
einnonti-Hさん,私の恩師の一人は,大学教授にして牧師をされておられましたが,暴力を道具として使うキリスト教を標榜する一派が支配する人工国家を痛烈に批判されておられました。
 息子達になるべく武を教えたいというのも,そもそも,鉾を止めるべきものが武であるからです。と,こういう論議,上手く整理するのは苦手なのですが,直感的に「違うもの」に対しては,全身の毛を逆立てて反応したいと思います。
Commented by complex_cat at 2006-03-18 07:20
mamrotbabyさん,リアリティが失われる,本当にそうかも知れませんね。人の死も,人の生活も,殺人も全部合わせてTV and PCモニタのなかで扱われております。「パパラギ」では,偽りの世界という形で,私が好きな映画(当時のトーキー)を全く評価することはありませんでした。それはプリミティブな社会に立った人たちの考え方のなかで,私自身唯一,そこまでいわんでもと思った部分だったのですが,リアルではないものに対して,非常な警戒感を感じたそのセンス,今は正しいと思います。リアルなものとリアルでないものを,最後には判別できるセンス,そのことが重要なのかも知れません。
Commented by complex_cat at 2006-03-18 07:27
Lilywhitesさん,幼い少年とあえて書きますが,幼い少年達の中にはBobがやってくる通り道が開かれた少年も居ます。それは,人類の歴史始まってから,ずっとそうなのかも知れません。
 但し,そこにガソリンがあれば火を付けて投げつけたでしょうし,銃が転がっていれば,それで撃ったでしょうし。彼ら自身が,救いのないロールプレインゲームの中にいるような気がします。
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by complex_cat | 2006-03-17 21:41 | Oracle of Cat King | Trackback | Comments(9)

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