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暴力の街角

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久しぶりに完徹をしました。ブログ横町では,結構流行っているようですが,お陰で,本日は矢張り頭が壊れて支離滅裂な長文お許し下さい。
 画像もHandycamから取り込んだ,動画の一コマをベースにしております。
以下,全て SONY HANDYCAM DCR-HC90, Carl Zeiss Vario-Sonnar 1:1.8-3.5/5.1-51 T*+RAYNOX 0.5X SUPER WIDE ANGLE LENS Mod. QC-505

 凶悪犯罪,今時大都会も地方も差がないと言われます。田舎者の私は,ちょっとした酷い話(青痣。)を聞くだけで,そんなのおいらの住んでたところでは無かったぜと思いながら,思わずびびってしまいます。そんなこととは無縁であって欲しいと思いますが,とりあえず,長男の空手修行は,半年を過ぎました。
 空手は本来は護身術として日本で独自の発達をしました。私自身,昨今の嫌な事件に巻き込まれないような身の処し方として,息子には学んで貰えればよいと思っておりますが,それは,試合できれいにポイントを決めて優勝するよりも,遙かに難しいことかと思います。しかし,そこで使えなければ,随分もったいない話だと思います。
 幸い,幼少期から空手を学ぶということは,こんなに違うものかと,息子の動きを見て,それなりの年齢になってから武術の真似事をしてきた私は痛烈に感じることができます。

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愉快犯的な通り魔に遭ったときには,大きな怪我など無ければ,無視して立ち去るか,完全戦闘モードに挑発して引きずり込んだ末,正当防衛で仕留めて,警察まで引きずっていくかどちらかで中途半端はありませんね。後者の方はリスクも無駄なコストもかかりますし,それ相応の覚悟が居るので,結局現実的ではありません。また,運良く武術経験が生かされて反撃が成功して,不運にもニュースソースに載るなどした場合,不逞の輩が武装度を上げたりむやみに凶悪化するのに一役買う可能性もあるぞと師の一人から脅されました。「c_C君,だからやるなら,人知れずこっそり締めないと」って,達人じゃあるまいし,こちとら,ひとたび襲われたら生還できれば上出来なんていうレベルの人間にそんな余裕のある真似は出来ませんので,矢張り無理です。

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その師は非合法を生業とする某業界関係者に絡まれたとき,何も考えずに日本刀より場合によっては危険すぎて,模擬試合が存在しない鎖鎌(くさりがま)をクルマのトランクからさっと取り出して構えた方なので,余り参考にしてはいけません。業界の人ですか? 目も合わせてくんなかったそうです。普通の人は鎖鎌,持ってないし,持っててても構えないもん。

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また,私が修行に励んでいた頃とは違って,今や,暴力発動時のアドレナリンで脳味噌が充足しているような兄ちゃんに,スタンガンやクマ撃退スプレーやエア・ガンや特殊警棒などを,「護身」や「ゲーム」用とか称して売るネットショップも沢山あります。本物の銃の携帯は稀でしょうけれど,これらは今の凶悪少年や監禁拉致変態少年必携みたいですし,徒手空拳の護身術での対応はかなり大変かと思います。相手が集団で来て逃げられない場合,接近を許す前,相手が手にしている武器のトリガーに手が届く前に,打ち矢でも投げるしかないと思いますが。でも打ち矢は,持ち歩くだけで罪になりますから,せいぜい,シャーペンを投げるぐらいしか無さそうです。練習しよ。寸鉄代わりに。先端部,鉛のウェイト入れるとポケット破れるかな。Webで調べてもシャーペンを武器にとかは,さすがにないようです。シャーペン・シャーシの中に,「暗い道 用心しないと 狙われる」とか,「じぶんだけは そんな気持ちが 命取り」とか安全標語を入れておくというアイディアは見つけましたが(笑)。そりゃあ,確かに防犯シャーペンだぁ。
シャーペン・コンバット・テクニック創始しましょうか。


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護身用として平気でスタンガンの広告を流すのは,場合によっては銃に匹敵する「武器」のソフトなやり方での拡散だと思います。売り手の「護身用」という欺瞞が,銃を蔓延させたアメリカ社会のそれと全く同じですから。第一,女性や子供がこんなものを持って不意の暴漢に立ち向かおうとしても,上手く使えずに,逆にそれを奪われて致命的な状況を招く危険性の方が高いかも知れません。少なくとも,私の知る護身術では,そういう危険が大きいので武器は使わないのが鉄則と,そう教わりました。銃社会下のニューヨークの地下鉄などの治安を回復したNPOガーディアン・エンジェルスも,各自,武術や格闘技はやっているのですが,基本は,コミュニケーションと仲間との連携でした。もちろん,しらっと危ない武器も使える胆力のある女性もおいですし,男性だからといってそれが出来ない人も普通です。相手の武器を見て,それで逃げ出す暴漢もいると思いますから,ケースバイケースでしょうけれど,震えながらであっても武器に頼ることは,何処か,武術経験と同じで,スキを産むことがあるような気がします。でも,なりふり構っていられないという状況に立つリスクが大きな女性においては,こういう考え方は,余り意味がないかも知れません。護身のため拳銃を購入し,週に一回は射撃訓練を積む女性が銃社会の国でどれくらい一般的かについては知りません。聖林映画みたいなことはないでしょうけれど。

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うん,矢張り矛盾無き答えはでないなぁ。自分だって,年頃の娘がいて,護身用に持っていたいと言ったら,止めなさいと止める自身はありません。一生懸命カタログ研究してしまう小市民?だと思います。でもって,原子力発電所並みのショックガンを買い与えたりしそうです。駄目だこりゃ。


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そこで,反撃しないと本当に拙いか,或いは,家族・友人が襲われたら,もっともっと,冷静に対処しないといけないのですが,こちらも人間ですので,どうなるか分かりません。武術の極意は,冷めたまま発狂することだと,ある本にはありました。例え,相手の目に何も考えずに指を突っ込み,金的を平気で蹴り潰せるぐらい発狂していたとしても冷静に,冷静に。




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今の家に引っ越して二年目経たない頃,近所でちょっとした騒音事件がありました。ある未明,普段から堪えている老夫婦の姿を見てきている私の方が,とうとう切れてしまい,ステレオの大音響が鳴り響く面識もない人の家に乗り込みました。私としてはめいっぱい穏やかに,近所迷惑の状況などを説明して注意したら,幸い,向こうがそんな悪い人でも何でもなく,そこまで迷惑をかけていたとは知らなかった 申し訳なかったと謝ってくれました。でもって,その時の「凶器」がエンヤの‘オリノコ・フロウ’。かのアイルランドのニューエージの女王も,自分の曲が人を苛む道具にされたとは思いもよらなかったことでしょう。
 因みに高校に入り立ての頃,友人が門外不出ともったいぶってPinkFloydの‘Dark Side of the Moon’を嫌そうに貸してくれたのですが,「このLPはな,ゴーモンに使えちゃうんだぞ」,と訳知り顔で教えてくれました。私はさもありなんと偉く感動したのでしたが,エンヤもゴーモンに使えますね。いや,同じ映像をずっと見させられるという状況を取れるならば,傑作「カリオストロの城」だって,「クレヨンしんちゃん」だって,ましてや薄っぺらな世界観で描かれた「ポ○モン」など立派にゴーモンヘーキになるのだと教えてくれたのは幼児期の息子達でした。親が堪えられないから,「すまん,許してくれ,次,新しいのレンタルやさんで直ぐに借りよう。今,借りよう」となるわけです。

 ともあれ,その平和的会談以降,常識的な音量であってもエンヤの声は,あまり響かなくなりました。その趣味は許せたから良かったのに。
 結果的に,拗れることもなく解決しましたが,後で電話で,そういういらん正義感が父親譲りで困ると母にめいっぱい怒られました。そういえば,私が幼い頃,普通の公務員だった父親は,通勤に使っていたバス停で,横入りしようとした若者の前脈部に傘で思いっきり小手を入れて,引き下がらせたりしていて,「ふ,見事に入ったぞ」と呟いて,母をはらはらさせたりしていたのでした。あの人も,血が熱かった時代があったことを思い出し,なんだ,私の性格は,遺伝の結果かと合点がいきました。

 話が逸れました。昨今の事件を見ていると,確かに,運良く,相手がまぁ良識の範囲においでの方で助かっただけかなと思います。いろいろな暴力を振る人の多くは,ENDLESSという正常人が絶対に勝てない技を持っていますから。一度や二度勝利しても,永久的に島流しにでもして貰わないと,逆襲を食らって酷い目に合う可能性だってあります。てなわけで「あの事件」の後なら,私も少しは考えたと思いますが,ご近所,いろいろな方がおいででも,最後には笑って信じられる方ばかりなのはありがたいことです。
 人生のどん底で友人が教えてくれた大切な言葉,「最後は笑って終われるようにしようぜ。」 相手を追いつめない,自分も追いつめないということでもあるのかなと思います。
Commented by fujiko_mine8 at 2006-05-01 20:39
写真、パラパラ漫画のようで面白いです(*^-^)
ところで、最近の事件は怖いです。。。
昔、子供の頃よく合気道などを習っている子がいましたけど、
やっぱりそういうのって必要かもしれないですね。
大きくなってからも痴漢対策とかになりそうですし(x_x) ☆\( ̄ ̄*)バシッ
Commented by einnonti-H at 2006-05-01 20:44
日本人初のK1チャンピオン目指して下さい ヾ(~∇~;) コレコレ

日本人の武道精神は精神論と結びつきます。
尊い事であり大事な事と思えます。

フロイドの「狂気」が拷問道具???
是非その拷問の方法を知りたいです。
となると我家は拷問屋敷になります・・・
Commented by complex_cat at 2006-05-01 21:31
fujiko_mine8さん,この元になった親ばか動画結構、評判良いです。
 合気道は,目指しているレベルがもの凄く高いので(事故も相手も傷付かない、そのために戦う前の段階で相手を制する),護身に役立てるにはかなりの修行が必要です。
Commented by complex_cat at 2006-05-01 21:32
einnonti-Hさん,結構,良い蹴りになってきました。
 おっと,PinkFloydですが,何も分からなかったガキの会話です。でも,当時のジャケットの帯には,ヘッドフォンで聴かないようにとか,また,らしい話が書いてあり,田舎の初な高校生は素直に信じたものです(笑)。もちろん,私自身は,それから,その拷問にずっとはまることになるのですがね。ただ,意に反したタイミングで,無視できない音量で強制的に聴かされる場合,どんな御馳走も苦痛になるということみたいですね。
Commented by Lilywhites at 2006-05-01 22:45
相手を追いつめない,自分も追いつめないって良い言葉ですね、芋焼酎に沁みました!(なんじゃそりゃ!)
ご長男のハイキック、往年の高田を彷彿します! 変○がきたら一発で倒せるようになって欲しいです! 私は長女の足が速くなって欲しいのです!勿論逃げるが勝ちでしょうかね~♪
Commented by yuu8972 at 2006-05-01 23:27
お子さんの、動きにきれがあるのは、良いことだと思います。
小学生(小学生に限らず)が、いざという時、大声を出せる事が
一番かなーっと思います。
ところで、c_cさんのお師匠さまは、亀仙人さんですか(笑)?
Commented by complex_cat at 2006-05-02 08:06
Lilywhitesさん,この流派,コンパクトというよりは豪快な蹴り技で流派オープンの極真トーナメントをに食い込んでおります。
うちの息子たち足が遅いので,その辺心配です。「逃げる」に匹敵する三十六計はありませんから。
Commented by complex_cat at 2006-05-02 08:10
ゆうさん,三人とも声はでかいです。普段大声で喧嘩してますから。訓練にはなってますね。
二人の師匠がおりますが,どちらも逸話はたくさんあります。師匠の話は,あまり書けないのですが,どちらも,今の私の年齢の頃学んだので,動きはすごかったですね。まだ,多分お二方とも進化しておられると思います。
Commented by complex_cat at 2006-05-02 08:56
ただ,正直に白状すると,乗り込んだとき,勢いで尻のポケットに得意の○○チャクねじ込んでいたのです。もちろん武器を相手にちらと見せたりすることなく,演舞のデモもしたりせずに終わらせるつもりでした。でも,念には念をという話もあるでしょう? 相手が示現流の使い手だったらと杖を持っていくのどうするか一瞬悩んだけれど止めたので,自分で偉いなぁと思いました(笑)。もちろん示現流の太刀がチェスト〜っと降ってくることもありませんでした。
Commented by yuu8972 at 2006-05-02 17:24
アチョー!!ですね。
高校生の頃、何人ものヌンチャクの使い手(男子のみ)がいまし
た。そして、体育祭の時、お披露目してました。すごく上手だった
けれど、たぶん皆自己流だと思う(というか、ブルース・リーの
真似)。きっと彼等は今でも出来ると思う(笑)
c_cさんは、今でも出来ますか?
Commented by complex_cat at 2006-05-03 00:15
ゆうさん,ブルース・リーのヌンチャク・パターンは,双龍出海,翻山越嶺,威秦背剣,白蛇吐辰の4パターンを覚えて,それをダブルで扱うようにするだけで,見かけだけならわりと簡単にコピーできます。で,それなら,普通の男の子なら,3ヶ月特訓すれば,そこそこ出来ます。女子でも新体操の選手なら,1ヶ月かからないかも。
 兵器(武器のことをこう呼びます,ややこしい)としてのヌンチャクは,槍や剣などに比べるとそれほど難易度の高い武器ではありません。ただ,師に見せてもらった実際の武技のヌンチャク・テクニックは,ぱっと見てコピーすら不可能な動きが入っておりましたが。
 それよりも,空き缶を縦に十個ほど積んでおいて順番に左右に打ち飛ばす練習とか,中国名を死活しましたがprojectingという突き刺す極め技で同じことをやって,好きな場所にいつでも「入れる」練習をして,それで,ようやく武器として使えます。
 そうしないと,良く言われるところの「扇風機が回っている」のと同じといえますので,私が息子に教えるとしたら,来る日も来る日も基本の受けとそんなのばかりになります。ものすげー練習詰まらないですよ〜。
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by complex_cat | 2006-05-01 18:52 | Cat Kick Dragon Fist | Trackback | Comments(11)

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