Original Voigtlandar Nokton 50mm/f1.5

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そういえば,次男が熱を出して,なぜか外から戻って来たチコが,滅多に寄り添わない次男にくっついて寝たことがあったなと,思い出しました(添い寝子)。体温が高いから,喜んでくっついたというのは,半分は当たっておりますが,同じ命を持つという証拠である心臓の拍動と暖かさからくるものだというだけで十分な説明だと思います。第一暖かい思いをしたければ,こたつに潜れば済むことです。
Minolta CLE, Original Voigtlandar Nokton 1:1.5/50(F1.5)
こういう子供のツルツルの肌のような描写は,Original Voigtlandarレンズの得意とするところ。解放の薄い像面では,チコまでは無理でしたね。


Original Voigtlandar Nokton 50mm/f1.5_b0060239_1325936.jpg
リアルタイムのブログアップとタイムマシンのようなタイムラグのあるフィルムの両方が,私にとっては貴重です。デジタルが存在するお陰で,無理してフィルムを撮り切るか中途半端で現像に出すという行為もしなくなりました。ありがたいことです。
Minolta CLE, Original Voigtlandar Nokton 1:1.5/50

Original Voigtlandar Nokton 50mm/f1.5_b0060239_142832.jpg
このレンズ,私がクラシックレンズ沼にはまるきっかけを与えた,Original Voigtlanderの中でもSeptonなどとともにカリスマレンズ扱いされるレンズです。
Minolta CLE, Original Voigtlandar Nokton 1:1.5/50
 最初に使ったのは,Color Skopar 1:3.5/50という廉価版の標準レンズだったのですが,驚いたのが,皮膚の質感です。絵画でこのような肌を描くとするとそれなりのテクニックを身につけないとどうしようも無いのですが,素人写真で撮れてしまうところが,やはり写真という19世紀にできたテクノロジーの可能性だったのかと思います。
Original Voigtlandar Nokton 50mm/f1.5_b0060239_16324398.jpg
1756年,モーツァルトの時代から操業が始まった,世界最古の光学・カメラメーカーであるVoigtlandarについては,日本の光学メーカーであるコシナさんが,そのブランドを襲名して,現在評価の高いレンズを製造販売しております。ただ,今の高性能レンズとデジタルの組み合わせで,こういう皮膚感の描写ができるかと云うといろいろ異論はあるところかと思います。
Minolta CLE, Original Voigtlandar Nokton 1:1.5/50
 レンズテストの多くで,今のレンズももちろん素晴らしけれど,半世紀近くも前のオリジナルの製品の方が,快調再現性や質感,レンズ自身の持つラチュードなどでハイテク工場で作られる現行品をしのぐという評価がされております。
 こういったクラシックレンズの資産にこだわって作品作りに生かされる方も,過去の世界にこだわることを潔しとせず,現在,そしてこれからのテクノロジーにより,より高みを目指される方も,私には,同じ厳しい世界を追求される道に見えますので,どちらも正解ではないかと思っております。
Commented by kojiro-net at 2006-06-05 06:43
>デジタルが存在するお陰で,無理してフィルムを撮り切るか中途半端で現像に出すという行為もしなくなりました。
デジタルとの併用で、よりフィルム楽しめますね。

フォクトレンダー、最近R3AとNocton Classic40mm買ってしまいました。
研磨や組み立て、調整といったレンズの製造技術は昔のほうが高かったのかもしれませんね。
しかし、フィルムは昔と比べてはるかに良くなっているように思います。

Commented by yuu8972 at 2006-06-05 06:55
添い寝をする猫!どこんちの猫もそうするとは限らないんです
よね??
Commented by complex_cat at 2006-06-05 07:36
kojiro-netさん,R3A,欲しいですね。レンズもお金があれば手を出してみたいです。コシナさんのレンズは,襲名しただけのことはあると思います。ただ,オリジナルの魔力は健在だと思います。
Commented by complex_cat at 2006-06-05 07:39
ゆうさん,猫が特定の飼い主と寝るのは当たり前ですが,添い寝猫は,今までで見たのはチコだけです。不思議です。
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by complex_cat | 2006-06-05 14:02 | My Tool | Trackback | Comments(4)

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