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奇特なヤス子

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先週土曜日に,家族みんなで抱っこした,二匹の姉妹の仔猫。一匹は,ヤス猫でした。私は知らなかったのですが,ヤス猫の雌は,三毛猫の雄と同様に希少価値がある,即ち,雌では,この毛色は発現しにくいという認識が,南九州では,わりとあるようです。
Canon EOS Kiss Digital N, Carl Zeiss Planar 1:1.7/50 T*
藤子ヘミング氏が南九州においでになったとき,やはり猫を拾われたそうですが,それを一時預かりされていた方のそのまた友人の話によれば「ヤス猫の雌は,滅多にいない。だから30万円ぐらいで取引されることがある」そうです。にわかには信じられませんでしたが,ここのメインクーンをテーマにしたHPの毛色の解説ページを読むと少し納得。しかし,30万というのは,ちゃんとしたTabbyの品種の話ではないかとは思うのです。
 原っぱを駆け抜ける自由生活を満喫する雑種ネコ達を見て感動の涙を流す私は,純血種とは縁がないけれど,ネコに関わっておられる方の中にはこういう世界もあるのだなぁと思いました。
 少し,勝手に引用さえて頂きます。
『英語ではレッド,赤猫と呼ばれる猫がいます.日本では茶トラと呼ばれる明るい茶色の猫です.子猫物語という映画がありましたが,主人公のチャトランは茶トラでした.
 これは全身アカネコではなく,Sが入ったアカネコ.
 O遺伝子はX染色体に乗っています.対立遺伝子はoで,赤が出ません.雄はX染色体にOが乗っていれば赤猫(ただしWがあるとどんな猫も白猫になる),oならそのほかの色になります.Oの面白いところは,アグチであろうが…ノンアグチであろうが,タビー猫にしてしまうことです.日本で見られるたいていの赤猫はマッカレルタビーです.アメリカンショートヘアーでは派手なクラシックタビーのがいます.なかなか愉快な模様です.
 雌はOOの場合は赤猫になります.Ooの時がややこしい.これが三毛猫が雌である,ということと関係しています.女性(勝手に引用しておいて何ですが,これは雌性ですな)というのはX染色体のモザイク状態(X-chromosome-linked mosaics)なんだそうです.発生の途中で,この部分はこちらのX,ここは他のXという具体に発現するXが決まってくるらしい.それで,Ooの猫は,体のある部分ではOが発現し,他の部分ではoが発現する(つまりOにはならない)ことになります.Oの部分は赤の縞になり,oの部分はアグチならサバトラ縞,ノンアグチなら黒になります.で,これで2毛猫ができるわけです. 』

うん,詳しい,分かりやすい。ブリーディングに関わっておられる方は,このくらい常識なんでしょうね。

ということで,遺伝子型は,
1)w/w
2)S/-
3)I/- (i/-もありか)
4)D/-
5)A/-
6)T/-
7)XO/XO
8)L/- (l/-もありか)
となり(詳細は公陳丸の毛並みの謎始末(Inhibitor gene)を参照して下さい),問題は7)の雌性のX遺伝子の上にOがのっていることと,それをシカもホモで持っていないと駄目と云うことです。確かに確率的には低くなりそうです。
雄の場合は,1)w/wであれば7)YO/X-でヤス猫になるわけですね。

 そう思ってブログ横町界隈のニャンコを見渡すと,かー君や,テオ君と男の子ばかり。私の知っていたヤス猫も,近所に出没するヤッさんも,皆,男の子ばかりです。今頃納得。
 うーん,そんなに希少性が高い子なら,ウチのコウチンマルやチコみたいな自由奔放生活型のやりかたで暮らさせたら,あっと言う間にトラブルに見舞われるかも知れないな。希少価値が付けば,貰われ先は沢山ありそうで,ウチが出て行かなくても良いかも知れません。まぁ,彼女が外を歩いているのを見て,捕まえて雌雄確認して,おぉ,高く売れるぞという不届きものは,滅多に居ないかも知れませんが。
 来ると決まったわけではないのに,悩みが増えたぞ。まず,雑種であっても希少性が認知されているのか確認せねば。レッドタビー(で合ってますかね)のことを「ヤス猫」として,雑種であっても一種特別な存在として扱っている薩摩藩からの文化の影響のある地域以外では,ほとんど認知されていないのではないかな。
 日本の飼い猫の多くは,自由交雑による雑種を基本としておりますから,毛の色も含めて純血種として管理された世界とは多くの方が無縁ですから,知らない方が一般的かも知れません。
 うん? 知ってたマリーちゃん?




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いつも,兄がいろいろやる後ろでニコニコ笑っている次男は,3人の中で一番,無為自然派。私が動物馬鹿なので,親の趣味を押し付けてもと,指向がはっきりしている長男は別にして下の二人の生き物への興味は,先入観を持ってみてはいけないと思っておりますが,やっぱり子猫を抱いたこの顔は,動物好きか。
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代わる代わる,三人の息子たちは,3匹の子猫と遊んでおりました。
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Commented by 飼い主K at 2006-06-07 05:22
わ!テオさんの名前がCOMPLEX-CATさんのブログに!??茶トラくんとばかり思っていたテオさんは実は南九州では”ヤス猫”でもあったとのこと。びっくりしました。猫の遺伝子学、もっと勉強しなければと思いました。
Commented by complex_cat at 2006-06-07 18:24
飼い主Kさん,勝手にテオ君の名前を使いました。すいません。
ヤス猫,不思議な呼び方ですが,固有名詞ですね。
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by complex_cat | 2006-06-06 11:53 | Year of the Cat | Trackback | Comments(2)

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