疲労困憊
2006年 06月 12日
チコは,ひげを前に膨らまして,チビたちの居る部屋の匂いを嗅いだりしておりますが,お気楽に出かけて行って,いつも通り腹が減ったら戻って二階のベッドで,爆睡というペースは変わりません。若い分だけ,環境変化への柔軟性はあります。それでも,やはり,子猫が彼に向かって走ってくると,ひらりと身をかわして外に出かけて行きました。
ワイフが,台所の方にはいけないように,子供たちが小さかった頃のゲートを引っ張り出して,コウチンたちは,接触せずにご飯を食べられるようにしました。おかげで,公陳丸もキッチンの方までは気にせず動き回っていますが,接触の機会が減るので,慣れるのにさらに時間がかかりそうです。公陳丸は,ワイフにべったりくっついて,一応落ち着きを取り戻したようです。
吸いダコとビチョビチョのよだれだらけの手で撫でる末っ子の手。動物を飼うことも飼う気もなく,不釣り合いに余計な人畜感染症の知識を持っている方なら,気が狂いそうな画かも知れませんね。よゐこは,絶対真似しないように。
IXY D50
IXY D50
私もワイフも,かなり冷静に子猫を見ているのです。要するに,まだ自分たちの娘とは思っていないわけで,ただの子猫としか見ていないのです。しかし,子供たちはそうではないようで,昨日も子猫を預かっているということが次男は嬉しくって,友人たちにしゃべりまくってしまったようで,ワイフが買い物に出かけている間に,友人たちをどどっと招き入れ,お菓子をあるだけ引っぱり出して振る舞って・・・・その辺りはいろいろあったようで,結果的に家に戻って一部始終を理解したワイフは彼をちょっぴり叱ることになりました。
しかし,その直後,一本の電話がかかって来て,そんなのは屁のような問題であると分かったそうです。
遊びに来たお友達の一人のお母さんから電話では,次男を入れて数人で下校中,見知らぬおじさんが,ペットボトルを持って「おい,飲むか」と絡んできたそうで,もちろん皆,口を揃えて拒否して,眼もあわせなかったそうですが,うちの次男坊がただ一人,あっさりペットボトルを受け取ると喉をぐびぐび鳴らして飲んで,「苦いねぇ」と言ったらしく,見ず知らずの人間から,実際なんだったのか訳も分からない液体を進められて,我が次男だけが無警戒で飲んだことと,そんな無警戒男がもしも一人だったらどうなっていたのかということも考えて,ワイフはその場にへなへなとなってしまったそうです。次男のお陰で,猫騒ぎが消し飛ぶで,疲労困憊のワイフでした。
私の方は,昨晩からチコが一回も戻らず,ちょっと憂鬱です。
私,帰宅後,既に,全て忘れて,兄弟と馬鹿が付くほど幸せそうにクレヨンしんちゃんのビデオを眺めている次男を見て,最初は怒る気もなくなりました。それでも,お風呂でゆっくり話しましたが,全然聞いていないので(こういうときは,返事だけは良いのです),やっぱりすこし,薬を効かせました。警戒心のない素直な子供に育てるのが,現在では憚られるのですが,これは,日本型社会を崩壊させる芽だと思っていても。
お父さんとお母さんの話,聞いてくれないと,子猫返しちゃうよといったら,眼に涙いっぱいになったということで,長男や末っ子のように,次男は見るからに生き物好きという印象を私もワイフも持っていなかったのですが,実は一番の猫馬鹿息子かもしれないなと思いました。
私自身,嬉しいことに,世間一般から見れば,これだけの可愛い子猫を見ても,正直のところ,チコや公陳丸の方が絶対可愛いじゃんとしか思えないのです。もともと子猫より,どーんとした精神活動複雑な成猫(Complex cat)の方が,圧倒的に可愛いと思うのですが,おかしいでしょうか。特にチコと暮らすようになって,巷にあふれる子猫写真見ても,可愛いとか心を動かされることは全くなくなりました。だからまぁこのブログで,自分で可愛いと思っている猫写真を貼っているのですが。
追記−昼前には,二匹とも二階で爆睡体勢に入ったそうで,リビングのチビ達を一瞥するだけで,中には入りません。このまま隔離が続くと,丁度家の中にテリトリーが二つできたようなもので,断絶したままかなと思います。ゲートを取り払えば,公陳もキッチンにも入ってこられなくなるし,困った。
末っ子くんは指吸い止められないのですね^^;
それはそうと次男くんはかなり危険な目にあってますね!!
友達も止めてあげたらいいのに・・・。
新顔と元から入る猫は初めは隔離が安全策なのですよね。
ウチは新顔が来てから3年目ですが、生活の中の行動を平均して見てみるとやっぱり3匹と1匹という構図は否めません^^;
3匹が血が繋がった親子であるから更にです。
でも、朝日を浴びてるときとか、場面場面では仲良くしてるみたいなんだけどな~
ニャウリンガルで彼女らの気持ちを探らなければ(笑)
本日,二人ほど,次男の友人が遊びに来たようですが,昨日,味をしめたマシュマロが目当てだったようで,この年齢の男の子は,まぁ動物みたいなものです。
猫の同居は,うちのような完全自由生活でも,かなり難しいのは分かっております。ワイフは,末っ子が,結構おもちゃの扱いが荒いのですが,チコと違って小さな子猫を損な感じに扱うところがあって,それを心配しております。急に子猫預かることになって,それ以外,今,困っていることないの? 大変ならホームステイ打ち切ろうかって聞いても,「ないよ」と言ってくれる優しいワイフです。
既に,本日,この話は全校に伝わり,非常警戒態勢までは行きませんが,担任の先生からいろいろ電話があったそうです。
多分,今時損なことをやれば,かなりヤバいおじさんと見られて周囲が反応するということが理解できない程度には変なおじさんだったのでしょうけれど,その人に他意は無かったのではと私は思っております。ただ,そういったトリックスターと,本当にヤバい奴が区別がつかなくて後者が異常に増えているのが今の状況ではないかなと思ったりします。
次男は,いろいろなタイプの私の友人たちを見ていて,先入観無く,皆,自分と友達に慣れる人だということをこれまで学んで来てくれました。それが裏目に出ているのかなと思ったりします。
とりあえず,大人は,お父さんとお母さんの友達以外とは,自分から関わったら駄目だと教えておかないと。
かつては,いろいろな島に行くと,海岸に,前科何犯(大抵寸借詐欺みたいなものが多い)とかのアウトサイダー/フリーダムライダーが暮らしていたりして,学生が知らずに一緒にキャンプして,また,お金借りたりしてましたが,彼らのほとんどは,彼らを馬鹿にするような子供に対してもそうでない子供に対しても,不埒な行いをするようなことは決して無く,それで,集落共同体の崖っぷちで存在を許されているというような,そんな状況を良く目にしました。今時,変な人は,とことん危険な人間が多く,そう見えない人間も致命的に危ない人が,街にあふれているようではありませんが,困ったものです。