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北米哺乳類生態系〜「ぼのぼの」

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我が家の息子達の今のお気に入りは,かなり昔に流行った哲学不条理動物漫画の「ぼのぼの」と「チーズスイートホーム」のこなみかなた著の「ふくくふにゃ〜ん」。

 「ぼのぼの」については,なんとYouTubeにも沢山アップされております。恐るべし,YouTube。
 ちゃんとレンタルのビデオを視聴してますけど,彼がラッコだったということを初めて知る(コウベモグラかなにかだと思っていた)。動物もグズリ,アライグマ君,ビーバーの夫婦など,北米大陸の動物だということを初めて知りました。クマもグリズリーみたいだし。

 ただ,インド,スリランカ~インドシナ〜マレー半島・スマトラ島,中国に分布で,北米には生息しないスナドリネコさんは,この手のファンタジーのキャラの中では必須の「隠者」。ワチ・フィールドだとジタンだし,ムーミンならスナフキン,ちゃんとニッチェが存在するのです。スナドリネコ君だけは,誰も過去を知らない流れ者という設定がなかなか妙です。

 素人目にも迷いのないしっかりした線で描いてある画は,次男の手によるもの。彼は,Nekologyさんの「十二支の猫」の話から知ったのですが,ベトナムとかだったら,猫年生まれということのようです。


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我が家で,スナドリネコさんと似たようなキャラクターを探すと,やはり,公陳丸か。本日は小春日和。チコは私がチデジ用アンテナを調整するために屋根に登っていたら,様子を見西谷着たのを最後に,ちっとも帰ってきません。久しぶりに暖かいので,廻るところが沢山あるのでしょう。
 公陳はここで少し日向ぼっこして,再び出掛けていきました。
Canon EOS Kiss D N, Carl Zeiss Distagon 2.8/28 T*





元副大統領のアル・ゴア氏,流石アップル社外取締役だけあって「不都合な真実」について,Apple関係のサイトでも,気がついたら,この映画のプロモーションが始まっていた。ご本人は,温暖化クライシスは,アメリカが何とかすべき問題だと,米国民とくに富裕層に呼びかけているように私には見える。米大企業のトップは,実際地球を動かしていると自負している人たちである。その圧倒的な傲慢さが鼻につくが,ある意味,効果的なプロモートだと思っている。

指導していた二人の卒論のアブストラクト,ようやくまとまる。彼女たちに出会ったのは一年前だった。自分でも,それなりにエネルギーをかけて語ってきたことだが,驚くべき早さで彼女たちは吸収した。彼女たちが作ったA4フォーマット1枚のドキュメントの中に,ちゃんとちりばめられていた。私には宝石のように見える。

 マクロ生物系の学生の就職難は今に始まったことではないけれど,価値が上がらない部分の原因は,今のポジションにいると,大学の教官をやっているよりは遙かに残酷に見えてくる。環境問題において,お役人はNGOやNPOを多用するが,これも既得権益を失わないようにするための一種の装置だということがよく分かる。いや,行政官も若い世代は,専門性に対する感が全く違う。持っている社会的なセンスも上の方と比べると全然違う。徐々に変わっては来ているし,そういう人をスポイルせず,サポートしていくべきだろう。実際,マクロ生物系,就職の受け皿が少なく,ごく一部が行政官になって働いている状況もある。昔のお役人とは違わざるを得ない。

 ポスターの原稿もできあがったようだし,後は,彼女らの卒論本体の添削だけが待っている。自分自身の余裕の無さから,卒論指導については,彼女たちに迷惑をかけそうになる恐怖があったが,何とか終わりそうだ。今年の分は,2年前のTさんの分と合わせて,何とかレフェリード・ペーパーに持って行かなくてはならない。

 あとは,Michael L. Rosenberg教授Colin W. Clark教授ご一行のエクスカージョンが,無事に終われば,本業以外での部分の重い話は,とりあえずおしまい。

 2km以内で,ネコがよく捨てられる場所があるのだが,そこで,餌をやっているネコおばさんに,ワイフがホームセンターでキャットフードを買っていて捕まり,長々と話をされた中で,「キツネが子猫を食べに来る」というのがあった。南九州ではキツネはレッドデータで,ずっと狩猟獣からも外されるほど少ない。北関東だと,夕暮れ林道を抜けて家路に帰ろうとすると,一番良く目撃したのがキツネだったけれど。
 その場所にいない可能性は哺乳類が分かる人間なら説明できる。おそらく尻尾を見間違える可能性などを考えて,ホンドテンだろうと推測する。テンについては,生産性が夏緑樹林に劣る常緑樹林帯やその周辺の里地でも常在度が高い。その理由は,日本産のテンが海外の種と比べると特に果実食の能力が高く,食性が広いからと思われる。テンなら自分よりも大きな体のものをハンティングするのも得意な動物であるし,授乳直後の子猫なら大きめの鼠を襲うのと,ほとんど変わらないだろう。餌が少ない時期ならやってもおかしくないが,野外観察では,全く知られていない。一度チコが変な傷を作って帰ってきたことがあった。狸と喧嘩でもしたのかとずっと気になっていたが,彼がテンと遭遇する確率はほとんどないし,成猫を襲うとは思えないし,そんな話は聞いたこともないが,周辺で糞のチェックだけしておこうか。テンなら,真っ昼間木に登ってヤマネの調査をしているときに,私の足下を走っていったが,あの身のこなしは,チコの手にも余るだろう。家の庭に出現したタヌキにもだけど,別リーグに所属する野生獣に喧嘩を売るのだけは止めて欲しいな,チコ。まぁ,私の居ないところでは相当,慎重に動いているとは思う。

 「ぼのぼの」の世界みたいに,出てくる動物みんな仲良くというわけにはいかないだろうけど。

 本業は,鬱病になりそうな状態だけど。いや,私の場合は,そのうち,2,3人殴る方を心配せねばならない。いや,「ぼのぼの」でいかないといけない。
Commented by pon at 2007-02-04 09:57 x
お~、私スナドリネコさんの大ファンです。あの哀愁に満ちた背中とシニカルさが好き。ぼのぼののとなりはりすさんではないのですね。そのふくくふにゃ~んは知らないので・・・。この絵画的才能うらやましいです。うちの息子に10%ください。そのかわり筋肉あげます(!?)
Commented by hamarie_februar at 2007-02-04 20:23 x
「ぼのぼの」,大好きです.「スナドリネコさんに聞いてみよう」ってトコトコ訪ねていける場所って,なんか安心できるわけです.
Commented by nekologysince2004 at 2007-02-04 20:39
猫年は日本では卯年の隠れ年ですが、ベトナムでは一般的に崇められています。ゆえに猫をモチーフにしたベトナム雑貨はとても多いです。
ちなみにベトナムでは蛙も猫と同じように大切にされています。
迷いのない線で勢いづよく描かれたぼのぼのくん、感性のままに、思うがままにスティック(ペン)を操っている。それはとても大切な才能なんですよ。
Commented by complex_cat at 2007-02-05 08:05
pon さん,そうか,タイミング的にお子さんの年齢に合いますね。
連載続いてますが,最近はあまり,聞かないようですし。
Commented by complex_cat at 2007-02-05 08:06
hamarie_februaryさん,アニメ版,なかなか,声優さんが絶妙です。
Commented by complex_cat at 2007-02-05 08:08
nekologysince2004さん,細く有り難うございます。なるほど。
彼は親の欲目では画才があるように見えます。私は彼の画が好きです。
Commented by yuu8972 at 2007-02-05 21:40
ほたてが、たくさん!「せんせい」は永遠の定番おもちゃ!!
Commented by complex_cat at 2007-02-06 18:11
ゆうさん,これ,クルミらしいです。中身はあるのですが,殻の現物を見せてないので,イメージがいい加減なようです。
 先生は,確かに筆談にも役に立ちますし,子供とイメージを使って話をするとき便利です。大人用のもう少し事務用品的デザインのものがないかなと思ったりします。
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by complex_cat | 2007-02-03 21:23 | Kids and friends | Trackback | Comments(8)

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