Nora, the pianist
2007年 06月 04日

猫のピアニスト,有名なNora嬢の演奏風景です。野良ではありません。彼女はノラ・ジョーンズと同じ名前。芸として訓練したやらせという可能性も一瞬考えましたが,演奏が機械的でなくて,芸として教えたようには見えません。編集されてますから,1回の演奏は,ごく僅かな時間のようです。それ故,リアルでどう見てもちゃんとした自発的なplaying behabior(遊技行動)に見えます。話題になっているようで,あちこちのブログや,更にTVでも取り上げられるようです。Noraちゃん,あまりにも可愛く,また,連弾で彼女に合わせる飼い主さんや生徒さんのフォローも宜しく,心地よい音が響きます。
猫とピアノについては,「マスター・キートン」に,テロリストだった女性の無実を証明する鍵が猫の鳴き真似を彼女がピアノで表現したものだったという傑作がありますが,事実はフィクションを超えております。まさか,ニャンコにこのような素敵な調べを聴かせてもらえるとは。こういう分野は,動物行動学どころか,家畜行動学の世界でも扱われることはないでしょうけれど(サンプルとなる個体が特殊すぎて,研究者がデータを好き勝手に取れる対象とならない)。チンパンジーが,人間と全く変わらない情緒活動を持っていると彼らの実験動物反対の運動で飛び回ったジェーン・グドール博士でもびっくりでは。
CDも販売していると云うことで,ワイフが欲しいというので一つ手に入れてみることにしました。
ひょっとして,猫のアーティスト活動は無限かも。写真撮るのがいたりしたら,飼い主より上手かったりして。


Gordon M. Burghardt / / Bradford Books
演奏も遊びも‘play’ですが,動物におけるplaying behaviorの総説。画を描いたりピアノを弾いたりする猫の話はどう扱うべきか。既にじゃれるとかお茶目するなんてレベルの話を超えて,創造の世界ですから。ただ,人類になって,途端にこういうことが出来るようになったわけではない,遊びの芽は進化的な段階を遙かにさかのぼったところから存在していたと云うことだと思います。

TAB譜,教えてくれ〜と思わず嫉妬抜きで書き込んでいるコメントもあって笑えるのです。もっとかわいらしい小さなプレーヤーの演奏もYouTubeには沢山あるのですが,お気に入りです。
Stairway to Heaven part 1
Stairway to Heaven part 2a
Stairway to Heaven part 2b
Stairway to Heaven part 3
この調子で,天国への階段,最後まであるって思わないでしょ。いや〜,演奏できるって良いですね。ホント。ポール・サイモンを「アンジー」を初め全曲,ELPの「展覧会の絵」のギターパートは完全にコピーして弾いていた指は既に,動かず,その程度の演奏を楽しむ経験で,楽器とは演薄くなって,少々後悔している自分がおります。まぁ,その程度だから,演奏を楽しむなどとい行為をいつの間にか忘れちゃったり出来たのでしょうけれど。
息子たち3人とも,そっちの気は全然無く,有無を云わせず習わせる年令も過ぎてしまいました。ワイフは,私と違ってピアノなど音楽教育はそれなりに受けてましたし,ブラスもやってました。が,それが,生活の中で生かされ,子供たちに影響を与える状況は今のところは,無さそうです。これから先は分かりませんけど。
part b冒頭でグルグル鳴いている声もあり、弾いてる感じがふみふみ行動に見えますし、すごくリラックスした状態なんでしょうね~
ウチの猫、ピアノ弾きませんがノートPCのキーボードや読んでる新聞は平然と踏んでいきます(笑)
先生につくのは、さっさとある程度まで回り道せずにマスターする近道を通るため、でいいんですよー
内のユッチも,隠しコマンド,ショートカットの達人です。
私が尋ねた海外では,ご飯を食べるように楽器を弾いたり歌を歌ったり,ごく日常的に音楽を楽しむという行為が日常がしてました。まぁ,環境なので,教えてどうこうというのとは違いますし,そのうち興味が出たらでよいとは思っています。楽器は出来ないより,多少は出来た方が楽しいかなという程度の話ですよ。猫にピアノを弾かせてみるという行為よりは,子供に楽器をやらせてみるのは,特殊なことではないと思いますが,日本の場合,お稽古毎として親の方にちょっと違う熱が発生するのは,私も何となく苦手です。