姉妹の家

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ユッチは,除湿の聞いた二階の寝室で,くつろぐ。誰も入ってこない,私だけの空間・・・のようです。何を見ているのか。壁のハエトリグモかな。
 自分から撫でて欲しいときが幻覚に決まっていて,それ以外のタイミングで触ると気分を害して,寝場所を移動します。このあたりは,公陳丸とは違い,チコと共通。
Canon EOS Kiss Digital N, Carl Zeiss Distagon 1.4/35 T*

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ナッチは,忠犬のようにワイフの後を追う。朝の労働の後,シャワーを終えてワイフが出てくるまで,ここで待っています。
Canon EOS Kiss Digital N, Carl Zeiss Distagon 1.4/35 T*
 姉妹で我が家にやってきて1年あまり,それでも夜の追いかけっこは止めません。ここは「家着きの猫」,ナッチ・ユッチたちの家です。チコ出っぱなしだし(笑)。




 今回の原発のトラブルを見て結構耐震の数値に驚きました。「ロンドンのハイド・パークの2倍強もの広さがある柏崎刈羽原発は、中越沖地震ほどの規模の揺れに耐えられる造りにはなっていなかった。設計時に想定した揺れの強さについては、1号機は273ガルだったが、実際の揺れは680ガルにも達した。」
 我が家はそんなに新しいわけではないのですが,一応カタログ値は阪神大震災(震度7)の818ガルの約2倍にあたる、最大加速度1800ガルに相当する力を与えても、建物本体への目立った損傷はないというスペックになっています。
 原発の耐震強度はその辺の公民館並というのが冗談ではないということがよく分かりました。
 少なくとも彼女たちが天寿を全うする間は,建っていると思います。いや,今ほどこの国については,先のことは分からないから・・・・止めておきましょう。

追記ー食らった数値については,上記のソースは過小評価のようですね。実際は耐震設計の10倍ほどの数値だったというニュースが流れております。それでも大事に至らなかったと,原発関係の研究者はTVでフォローしたりしてますが,ほほ〜,感謝しろって? 
 温暖がビジネスで一番特をした分野の一つが原発関係です。日本は,エネルギー危機に対してソフトエネルギーパスを諦めて久しいのですが,それにしては小泉さんの時にずいぶん慌てて風力発電をろくなアセスもやらずに沢山認可しました。バード・ストライク(渡り鳥等の風力発電プラントへの衝突事故)問題は,問題にもしなかったところがあります。
 確かにソフトエネルギーパスは非現実的だとしても,核燃料サイクルにより最低限のエネルギー輸入によりエネルギーを確保しようという現実路線として,しばしば原発技術を肯定しようとしますが,それでも原発自体は動かすためには裏方でかなり石油が必要となります。まぁ,他に手がないということになるのでしょうね。技術的に止めたら,本当に使い物にならなくなるという恐怖感が,どの分野にもあります。それも分かります。
 誰だって自分の街に起きたくない技術レベルの存在という意味では,やはり,少し考えた方がよいと思います。電力会社の社長さんの敷地でなくても,安全だといっても東京に原発置かないですものね。首相官邸横に置けるくらいの原発作りましょうよ,技術者の皆さん。一生懸命,ほらこんな想定外のことが起きても大丈夫なんだと感が留べきだと解説していた人のいる大学の敷地でも良いです。科学者とは言わない,それが技術者の矜持というものでしょう。そういう方の頭の中では,チェルノブイリも新潟も,自分の住んでいるところから遠いという意味で扱いがまさか同じというわけではないでしょう。それともそうなのかな。地方や過疎の村はいざとなったらどうなっても良いって胸張って言うのなら話は別ですが。耐震強度,分かりますよ。当時は基準がそうなっていたって,その基準自体が地方都市の人の命やリスク回避のコストと相談した結果なのでしょうね。ぷふふと笑うしかなさそうですね。いや,おいら達は,ちゃんと説明した,それでも金が欲しいから,頼むから内の街に原発置いてくれと手を挙げた,あんた達の自治体の首長の責任だなんてビジネスではないですよね。
 南九州の原発事故,起きたときのシミュレーションをそちらの分野で著名な工学博士から教えていただいたことがあります。主に大気の動きによる被害リスク計算ですが,もちろん非公式,故人となられた方の仕事です。
 私の居る場所からどのようなルートを辿ろうとも北方向に逃げると,多分助かりません。ともかく南下して情報を入手しながら,下手したら,一年か二年覚悟でやり過ごすというのが最適解ということを教えていただきました。そういった情報なども,原発は絶対大丈夫とか云う話を嘘にするわけにいきませんから,ほとんどされていないのが実情です。リスクはあるけど必要だからということなら,そういった解析もきっちり行って,情報も公開しておくところで,初めて現実的な「国民」の選択だと思います。ちなみに,その路けっここうが区分屋から様々渡り歩いてきた工学ドクターの目で見て,一番悲惨だったのが,原発関係のプログラマーの労働環境だったそうです。「あれで何かあったとき,本当にちゃんと作動するんかいなと思っています」と仰られた緊急炉心停止はちゃんと作動しました。数ヶ月家に帰らず,下手すると家庭もどうなった変わらないような状況で作られたシステムの要,ちゃんと動いたようです。誰も感謝しないなら,名もないプログラマーと現場で最悪の事態の時は運命をともにする現場の方達には,私は感謝しても良いと思っていますが。システムの不適合な部分について,上の方に必死で説明して改善してくれているならという条件が付きますけど。
 技術大国日本なら,国会議事堂の隣,核攻撃を受けても大丈夫な原子炉を作りましょう。でもって,国会議員が扱っても安全にドライブできる原発,これこそが技術大国日本の技術目標でしょう。もっと予算組まなきゃ。
Commented by Lilywhites at 2007-07-30 23:08
耐震強度、怖すぎるお話しですね(汗) N&Yコンビ、一年を経過、早いな~、関係ないですがうちのマリーも明後日で11歳です。
Commented by complex_cat at 2007-07-31 21:34
Lilywhitesさん,いろいろ信じられない話が沢山出ましたね。
マリーちゃん,公陳と近かったですね。その時またおめでとうと申し上げます。
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by complex_cat | 2007-07-30 21:35 | Cat Family | Trackback | Comments(2)

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