チコにぃ
2007年 11月 02日
猫ドアの特有の開閉音で,チコの帰宅を知るとナッチは飛んで彼の所に行きます。血の繋がっていない義理妹に,かなり不作法に尻の穴周辺も含めて匂いを嗅ぎ回られて,そのたび毎に,少し気分を害したりしているチコですが,眠いときは,それどころではないようです。
生まれて初めての冬の到来にとまどうこともないだろうと思われるナッチ&ユッチ姉妹ですが,ナッチは,チコの横で寝ることにしただけではなく,前肢をチコに掛けて寝ております。かなり甘えん坊なナッチは,何となく,彼に触れていたかったのでしょう。少なくとも,親和的行動と思えます。
およそ,人間大好き,猫嫌いで,子猫の時ずっと遊んで貰っていた公陳丸以外の猫には,気を許そうとしないチコです。義兄への仁義か,少なくとも公陳丸が食事をしているときには,チコは後ろに控えて我慢して待っていますが,義兄に噛みついて寝床の場所を奪うとか平気でやりますので,あまり当てにはならない,「都合の良い性格」です。しかし,少なくともナッチだけは,チコへのアプローチは止めませんので,少しずつ許すようになっています。ユッチとは,未だに相性は良くありません。
「・・・・(スカ〜)」
「ねぇ・・・・」
最近は,ワイフにじゃれつく場合にもようやく爪を出さないようにすることを学んだナッチです。こういう細かい作法?の学習も,結構チコの反応に影響しているものと思われます。
この後,チコはナッチの方に寝返りを打ったらしいのですが,丁度,息子達が帰宅して,どたどた二階に上がってきたので,臆病なナッチは,場所を移してしまいました。 そうでなければ,面白いものが見られたかも知れません。
以上ワイフの撮影にて。
追記ー通常,排他的な縄張り制を持ち,複数の個体同士一緒にすると,激しいテリトリアルな行動をとる種でも,哺乳類の場合は,遭遇頻度が高いと,バトルのコストがかかるせいか(この辺りの理由については,説明したものがないので私のとりあえずの仮説),ある程度狭い場所に一緒に入れておくと,いつの間にか一緒に暮らすようになってしまいます。これは,同じ種でも,飼育環境によって一夫一妻,一夫多妻,乱婚,レックなど状況によってはどのような婚姻戦略もとりえる種などが居るように,縄張り制についても,戦略,さじ加減が変わるという哺乳類独特の柔軟性によるものかなと思います。まぁ,更に哺乳類の場合,個性という行動多様性があるので,そのような社会性に関わるバリエーションで異すら,どのような個体でもいつも同じように起こるとは,限らないので,この辺りが理解できていないと,観察や実験において「さっぱりわけが分からない」結果を口にすることになります。
我が家に泊まった友人が,その大きさに驚いていました。