
この時期,大量に出回る食材。物産店で,大きいのが6〜7個入って100円でした。
鹿児島県日置郡の矢神氏がアメリカから持ち帰り試作したのがわが国での栽培の始まり, 鹿児島の「薩摩隼人」にちなみ「はやとうり」と命名されたそうでかなり丈夫な植物で,あちこちの荒れ地にも蔓延っています。
地元では,味噌漬け,酢の物で召し上がるのが普通のようです。水分ばかりであまり栄養はないのですが,タンパク質分解酵素を含めて,油・肉とも相性が良いので,豚肉との味噌炒め物等にも宜しいです。ネパールでもよく使われる食材であり,ネパール・カレーにも使われているレシピがあったので,適当にアレンジして我が家ではもっぱらカレーに使うのが定番。

タマネギを炒めた後,大量のブタミンチを入れ一緒に炒めます。私の料理は,山で燃料を制限して作る省エネ型なので,もともとタマネギを徹底的に炒めるということはしません。それでも仕上がりに差が出ない程度には炒めます。
それと,私は,多くの場合灰汁をとりません。植物からの灰汁の場合は,
Wikiにある「野菜類は万人向けの市場を意識した品種改良のために灰汁が少なく、昔ほどは出ないためそれほど神経質にならなくてもよいという意見」と同意見です。動物灰汁も,そんなに繊細な料理を作るわけでもないですし,ヤギ汁でも作らない限りは(それとて,獣の匂いの癖自体を楽しめないと始まらない料理なので)「こうした食材の癖の強さは料理の方法によっては却って食材の個性を強調する風味の要素として良好な味覚をもたらすことができる側面もあり」(同リンク),結局結果オーライで,新鮮で適正な処理がされている食材を使う限り,灰汁を掬うことはほとんどありません。別の容器を汚して,或いは排水を汚したり,コンポストの土にすわせるのも無駄で面倒です。まぁ,普段家族に食べさせる料理の場合,文句が出なければそれでよしとしております。

カレー・パウダー(我が家では
Sharwood's MILD CURRY POWDERを使用)を入れて更に一緒に炒め,辛さは,その辺のガラムマサラ・パウダーを入れて調整。長男が特にスパイシーなのが駄目なので,将軍家お口味役に生まれた子供を毒に慣らすように,少しずつ量を増やして,慣らしています(笑)。末っ子は,いきなりかなりスパイシーでも大丈夫でした。

ここに皮を剥いてざっくり切ったハヤトウリを入れ,少し炒めます。

刻んだ大量のトマトと,今日は何となく子供風にしようと牛乳をカップ一杯入れて伸ばして,ローリエを。自家製で,馬に食わせるほど穫れるので豪勢に使います。

私の場合は,自然塩と醤油か,白醤油,味醂,めんつゆ系統,いつもあるものを適当に入れて味を調えます。子供向けなので,国産砂糖黍の粗目を少し足しました。お好みですがニンニクも結構大量にすり下ろして入れてます。

料理酒もそのときあるもの。その方が飽きずによいです。黒麹の焼酎は,アミノ酸成分が豊富なので,結構使えます。

昨晩夜中思いついて着くっておいたのですが,朝,驚いたことに,子供達に大受けでした。ミンチを大目に使っていたのと,ハヤトウリ自体に癖が無く,大根よりも歯ごたえに繊維っぽさを感じず,冬瓜のような酸味のある後味がないので,子供達には好評でした。というか,もの凄い勢いで,作ったカレーが無くなりました。市販のルーは,狂牛病騒ぎの前からうちでは使っていません。まぁ,特に子供達には外食や給食は口に入るので,原理主義というわけではなく,界面活性剤が入っていない自然食材系のカレールーは,今ひとつ美味しいのがありませんし,カレーパウダーがあれば,美味しいのが作れるので必要性を感じていないのですね。
これはダイエット中の私のディッシュ。
こういう調理もありました。
「ハヤトウリのおみそ汁」こちらの方が,微妙な味を楽しむには良いかも知れません。魚と塩煮しても美味しそうです。
dojouさんの画像に,鈴なりになっている画があったので,今や日本全国,何処でも作られているようですね。