NGO忘年会

NGO忘年会_b0060239_11434093.jpg
イヌとネコとの共生のための活動を続けている件のNGOの忘年会に,部外者でしたが呼んでいただけました。
 皆さん,やむにやまれず,結果的に保護している犬猫が,おひとりあたり,数十等単位だったりして驚愕しました。勿論,ゴミ集めするような精神を病んだ事件を起こすような方が数十等犬猫を閉じこめて飼ったりのとは分けが違います。本当に大変だと思います。さぞかし大変だ思いました。避妊手術やえさ代やトイレの素材などを考えても,蔵が建ちそうです。どの子も可愛いので,見捨てられるわけがないと仰るのがよく分かります。

NGO忘年会_b0060239_11424618.jpg
私の友人もその日,参加予定でしたが,そのまま行方不明になった個体を探すのと,里親の理解の無さから,捕殺罠にしか成らない形で放置されてしまった罠の回収に出掛けて,フェリーも含めて往復5時間の道のりを仕事が終わった後でかけていって,その日はどう考えても深夜まで戻れず。今年は,その友人一人で50頭近く捕獲し,保護して里親を見つけたと他の会員さんから伺いました。猫も幼獣期を過ぎれば,ノネコ状態なら猛獣も変わりませんから,捕獲して普通の人間と暮らしていけるニャンコとするには,どのプロセスも,相当な努力と愛情がなければ,簡単なことではありません。
 ほっておけない猫を両手で抱えながらも,保護すべき対象が目の前にいたら,躊躇無く手をさしのべる。これが出来る人は,真の意味で猫のマザー・テレサだと思います。私が「猫王」の使者なら,最大限の敬意を払って王の感謝の意を伝えたくなるような日々です。

NGO忘年会_b0060239_11443246.jpg
行政のやる気の無さや無関心,責任の押しつけ,里親としてのセンスを疑う立派な肩書きを持つ人たちの生き物への無配慮感覚,ブリーダーと思われる人間による人気商品となった犬の無計画かつ無学な繁殖により生み出された盲目の犬などの捨て場になっている地域での定期的な保護活動(シーズーなどが今は多いそうです)などなど,腹の立つ話も沢山伺いました。また,地方の県の郡部の年配の人たちなど,そもそも猫や犬に治療費を払って病院で避妊手術をして貰ったり,病気を看て貰ったり予防注射をするという発想がないので,今時そのギャップをどのようにして埋めるかという課題などもあります。トラブルの多くは,里親を名乗り出た人の良識の無さと,行政指導のように飼い方を押しつけられないジレンマもあります。一方で大都市圏ではマニュアル的行政指導やスキルの無い獣医師が食っていくため作り出された「常識」が,逆に犬・ネコとの関わり方を硬直化するのも気になっています。リスクヘッジを理解できない社会では,露程も迷惑かけるような隙を作らないのが当たり前なのでしょう。訴えられるか,コロされたりするリスクがあるから。先進国では全部部屋飼いだと曰う人間がこのブログにステハンで出てきたりしてます。あほくさいのですが。


NGO忘年会_b0060239_12174973.jpg
一般の犬猫に関心がない人や田舎の保健所の認識力では,ペット・マニアと誤解されたりするという状況も続いていますが,代表の知見の広さや野生生物も含めた生き物全般への深い愛情もあって,会員さんたちの活動は,ほとんどアニマルポリスです。皆さん,捨てられたり悲惨な飼い方をされている犬猫のみならず,花鳥風月,生き物や自然への深い愛情と人として生き物と関わることへの矜持に満ちた人たちの活動を伺っていて胸が熱くなりました。だいたい,問題に成らないように大量多頭飼いの選択をして,冗談でもアニマルホルダーの誤解を受けないようにするには,並大抵の努力では無理です。郡部でかつ理解のある大家さんを探して,古い家を借りか,持ち家かの方向しかありませんので,結構遠隔地に住んでおられる方も少なくないのです。でも,そういった覚悟をしらっとされて,実行されておられます。
 ちなみに,アニマルホルダーは,ゴミを集めて付近に迷惑をかけても止められないような病的なタイプの人が,たまたま犬猫に興味が向いてしまった例ではないかと思いますので,比べるのも失礼な話です。通常の犬猫好きの趣味が高じてという人では,絶対にないと私は思っています。あのような真似が出来ること自体,犬好き,猫好きとは申しません。

猫の王―猫はなぜ突然姿を消すのか
小島 瓔禮 / / 小学館



 話は尽きることが無く,1km以上を数日かけて移動する猫の話や一緒に猫と暮らす意味で勉強させていただく話を沢山伺いました。気持ちの良い飲み方が出来て,気分も高揚していたので,終電にはまだ間に合ったのですが,そのまま猫みたいに歩いて家に帰りました。最近,繁華街で飲むとこのパターンが多いのですが,だいたい12〜14kmぐらいを歩いて帰ります。流石に酔いすぎて,この版に限っては,速歩は使えず前半はぶらぶら歩きで帰りました。

NGO忘年会_b0060239_12194647.jpg
良い月が出ていました。深夜過ぎに,友人はどうなったかなと気になりながら帰宅すると,チコが程なくして戻り,夜食を強請りました。我が家で三十頭の猫と暮らす状況を考えてみましたが。。。うん,猫嫌いの君が一番に最初に根を上げそうだ。
Commented by nezumineko at 2007-12-30 22:30 x
やっと今年の仕事が終わりました。
忘年会も年末は忙しいので、月初めにいくつか済ませておりまして。。。
いつだったか、近所の離島でネコの写真を撮っていたら、おばあちゃんに子猫をあげるといわれまして、アパートなので飼えないと言っても、そういった事情をよくご理解できない様子だったことを思い出しました。
そんなやりとりをしているうちに、おじいちゃんが漁で余ったと思われる魚や魚の部位を持ってきて、ばらまくとたくさんの猫が集まってきました。
そして、こいつら人間より美味い魚を食ってるぞ、と大笑い。
それは無理や無駄の無い理想的な共存なのでしょうか。
Commented by complex_cat at 2007-12-31 16:40
nezuminekoさん,漁村での猫の研究例は少なくないです。井上陽水で有名な能古ノ島も猫島です。
 こういう半野生みたいな飼い方は,大らかですが,平均寿命は数年です。どちらが幸せか・・・少なくとも殺処分されたりする猫より,命を燃やせている分とか・・・人は勝手にいろいろ考えますが,猫は知ったこっちゃ無いでしょうね。でも,猫は人が作り出したものですので,人の中にあって生きるべきかなと思います。
名前
URL
削除用パスワード

※このブログはコメント承認制を適用しています。ブログの持ち主が承認するまでコメントは表示されません。

by complex_cat | 2007-12-29 23:37 | Year of the Cat | Trackback | Comments(2)

Necology(=猫+Ecology) and Nature Photo Essay, Camera classic, Martial arts & etc. 本サイトはhttp://complexcat.exblog.jp/です。画像はクリックすると大きくなります


by complex_cat
カレンダー
S M T W T F S
1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30
31