サイコ・トラベル2〜ニホンヤモリ
2008年 08月 01日

ニホンヤモリ Gekko japonicusの捕食行動を日記に書いたのは小学校5年生の時だった。3Pにも登る「力作」で,内容の詳細は覚えていないけれど,同年,運動会の日の日記が僅か二行であったのと比べて,母が笑っていた。
Sony α700, MINOLTA α AF MACRO 100mm 1:2.8 (32)
長々と書かないけれど,丁度,折からの結婚飛行で,羽蟻がリビングの硝子に集まってきてきて,それを狙って,数匹のニホンヤモリが食事に来ていた。

Sony α700, MINOLTA α AF MACRO 100mm 1:2.8 (32)

Sony α700, MINOLTA α AF MACRO 100mm 1:2.8 (32)

Canon EOS Kiss Digital N, Sigma 18-200mm/3.5-6.3 DC
その時の観察から,かなり大きい昆虫も躊躇せずに襲うことは予想できた。だから,「来るよ,見てて」と長男に観察タイミングを伝えることが出来て,彼にはヤモリの果敢な捕食の一瞬を見過ごさず観察させることができた。
特に「どうだった?」と聞いたわけではないけれど,「感動した。こういうのってTVとかでなくて,見たの初めて。」と感想を話してくれた。身近な野生に感謝。
チコは,最近大物狙いで,たわいもなく獲れるヤモリには余り興味は示さなくなった。彼がメクラヘビやスズメなど無傷で持って帰ってくることは,以前のブログで触れたが,抵抗力が弱いので,それに抗する力もいらないので,チコの場合は,無傷で済むのだ。見ている内に飽きてしまって,結局,最終的には,プリズン達は逃げおおせていることの方が多いようで,春先には,それでも生きている小動物が珍しいので,尻尾が千切れた個体が目立つ。だが彼が精神的「贅沢」猫であるということもあって,ヤモリレベルをわざわざ執拗に追い回して,仕留めるなんてこともしないようだ。公陳丸は2年前ぐらいから狩りからは引退している。だから,最近は,我が家に張り付いているヤモリたちは割と安泰で,その分,虫も食って貰える。

Canon EOS Kiss Digital N, Sigma 18-200mm/3.5-6.3 DC
「父さん,このトンボ,明日には,落ちて死んでいるね。」「そうだね。」「落ちたトンボは,庭の蟻たちが運んでいくね」「うん」
こういう普通にやってくる死とその上での命の営みの輝きを,長男も理解し始めていると感じた。私としては正しい感覚だと思うけれど,小さなシジミチョウが手に止まっただけで半狂乱になる女の子を普通に見ていると,将来,嫁探しは面倒になるだろう。要らん心配かな。
「ところで,なんで蟲は光に寄ってくるの?」と定番の質問が出たので,人工光源を月・コンパス反応で誤認すると,周回しながら光源のところまで来てしまうことを説明した。
「別に光の有るところに来たいと思ってくる分けじゃないんだ。」「へー」「でも,ウバタマムシの仲間とか山火事で焼きたてのほやほやの樹木に卵を産む奴は,本当に燃えさかる火を目指して飛んでくるそうだよ。20〜30kmぐらい遠くから。」「そうなの?」「消防士の肩に止まったりすることがあるって聞いた。日本に近い種類が居るかどうか知らないけれど」
私自身,虫屋ではないので,昆虫の知識は断片的で,まぁ凄まじく偏っている。昔,昆虫学のゼミでネタ無く,しょうがなく読んだ数少ないそっちの論文の知識を披瀝。
画像は,あに図らんや,マクロ専用レンズ+α700よりも,高倍率ズーム+キスデジNの方が,まともな画が撮れてしまった。こういうこともあるので,そんなにSigamaの10倍ズームは良いレンズだと思っている。まぁマクロ専用レンズ+α700も驚くほどの画をたたき出してくれることも少なくないのだが,露光や発色での転び方が少ないとか,イレギュラーな撮影状況での安定感はEOS系の方にアドバンテイジがある。
本日,先輩研究者の某研究室に所用があって訪問。
そこの学生さんが,ネーチャーフォトをかなり頑張っていて,研究室紹介のポスターなど,彼がほとんど撮影していてそれは見事だった。若い才能が眩しい。地方都市だとこういう人材を使いこなせるニッチェが少ない。ほとんどないと言って良いかも。院試に落ちたので,教官共々困っているとのこと。とりあえず,バイトででも使いたくなる青年だった。彼の作った骨格標本も見事だった。
彼の使っている撮影機材も
F5pro & D300→EOS 40D→E-3+E-520とバイト代をつぎ込みながらどん欲に変遷。カメラオタクではない,飽くまで道具としての評価軸を持っていて,私のα系の機材もちゃんと長所と短所を理解していて,楽しい話が出来た。
E-3とレンズの水中カメラ並みの防滴性能を体験すると,NIkonもCanonも防滴レンズは使い物にならないと判断せざるを得ないと言っていた。話には聞いていたけれど,「へー」と関心すると,「でもですね。今度はE-3の高感度性能では,雨の日,野外でも前と比べてなかなかまともな画が撮れないのですよ」「フォーサーズCCD故の矛盾だね。」「そうです。」
普通の画を撮っているカメラマンだと,特に野外ではそこまで追い込まないから,不自由はないだろう。
「E-520どう?E-3並の画が撮れるともっぱらだけど」とちょっと手にとって尋ねる。
「良いですよ。E-3が重すぎるので,こっちはコンデジ並みに片手でノーファインダーで撮れるので便利です。」「EOS 5Dより重いもんね。」「あ,でも,ファインダーをE-3と比べるととやはりつらいですけど。」「ホントだ。」
機材に対する冒険と,その柔軟な姿勢を見て,自身かなり反省。若い人と話していると楽しくて仕方がないのは,自分がおっさんになった所為だろうけどそれはそれで幸せだなと思う。
いつものとりとめのないエントリ・ドキュメントになった。これこそ,私が楽しいと勝手に思って書いているブログ・スタイルなので,どうかお許しを。
追記ー上から三枚目,長男がトンボを咥えているヤモリを観察中「あれ,また後ろに下がった」と何度も言っていたが,この一瞬の中間姿勢がを見て理解した。初撃で口の先端の方でなんとか胴体の一部を捕捉した後の動作。咥え方が浅かったので,引っ張り込んで咥え直そうとしている瞬間が写っている。
咥えてから軀全体で後方に引っ張り,慣性の法則を利用してより獲物を深く咥え直そうとする行動を見ていて,「後ろに下がる」動作として観察したようだ。
なるほどねえ。体が小さいから大きな蟲をくわえ込んだら,首だけを後ろに下げるとかではなく,軀全体を引いて深い位置で咥え直して,徐々に飲み込んでいくわけだ。
赤みを帯びたヤモリ…初めて見ました。こちらで見かけるのはだいたい砂のようなライトグレーだったりするので。
身近にある生と死の営み…ちょっとした会話で命の尊さを学べる機会が
たくさんあるのに…。C_Cさんのお宅のような会話が出来る家庭がもっとあれば小動物虐待とか、昨今の妙な事件なんかも減るんじゃないのかな〜と思ったりしますが。
でも、いい経験ですね。
残ったトンボの頭部は食べに行かないのかな?ヤモリさん…
実はキスデジN/Xの瑕疵ですが,内臓ポップアップストロボを使っても,このときAWBでは,なぜかやや赤っぽく写ってしまうのです。
ホワイトバランスをわざわざストロボに設定すれば,この赤みは緩和されるのですが,本体側にストロボを今から使うよという情報が行っているのに変な仕様でしょう?
急いで撮影するときには,ホワイトバランス切り替えの余裕がなかったりするので,後で,レタッチで修正したりしていますが,今日は素のままで出してしまいました。露光オーバーにならないように保険をかけているため,ややアンダーで撮っていることもそのストロボ使用時のAWBの赤みに拍車をかけています。
α700は,そういうのはないので,ポップアップでも適正な色が出ています。上の個体と下の個体は同じです。

