蜘蛛の巣バイオマス指標
2004年 11月 13日
奄美山中を歩いていると,もう11月だというのに,もの凄い数と量の蜘蛛の巣に遭遇します。これだけ見事な蜘蛛の巣を見てしまうと,彼らを養える餌昆虫の量の多さに意識が向かいます。移動距離あたりの蜘蛛の巣遭遇回数と大きさを3段階ぐらいで表して,いろいろな時期や場所でデータを取ったら,ちょっと面白いのではないかと思っています。
移入種のマングースを久しぶりに目撃しました。△の頭としっぽ,低い這うような走り方,まるで巨大なトカゲみたいに見えます。彼らの餌はかなりの割合,昆虫が占めています。もし彼らが「アマミノクロウサギ」サイズの哺乳類を主食としていたら「アマミノクロウサギ」が襲われるほどの密度にならなかったでしょうし,大型肉食獣と違って,代謝系にそれほど余裕のない彼らがウサギをターゲットにしようというような頻度は,ずっと低かったのではないかと思います。
誰かさんの非常に浅い知識を背景とした思いこみで,ハブ駆除のために入れられたマングースは,勿論,ハブなどを餌とするようなリスクをかける必要もない奄美の豊富な無脊椎動物群に支えられて増殖し,通常考えるレベルから言えば,非常に「稀に」アマミノクロウサギに手を出し,それが結果的にアマミノクロウサギの個体群には致命的な効果を与えてしまっているというシナリオではないかと思っています。
マングースの駆除事業の進行に伴って,もはやかなりスキルのある人しか捕獲が困難になるほど,マングース自体,非常に低密度になってきているということですが,天敵も居らず,利用資源の豊かなことを考慮すれば,根絶しない限り,数年で元の木阿弥になる可能性があることが伺われます。
この話は,かなり前にシカの天敵として持ち上がった野生狼の再放逐の話やトキの野外での復活とも密接な話ですが,別の機会に書くことにします。
今回,MINOLTA A1は,雨や露で湿度100%で働き,泥にまみれ,エンジニアリングプラスティックのボディはかなりの衝撃や私の体重などの攻撃をもろに受けましたが,節度感のない扉を持つスロットの中のCFも含めてノートラブルでした。立派です。各社の主戦場となっていくデジイチが多様化,高性能化,低価格化しても,一体型デジカメは,完成度を上げながら造り続けて欲しいと思うようになりました。
既にカタログ消滅モデルですが,A1 Mk IIでは,ロックのない節度感のないスロットゲートと今起動中なのか,電源OFFに向かっているのか,とっさに分からなくて何度も押してしまうメインスイッチの二点は,何とかして欲しいと思いますけど,とりあえず名機だと思います。
MINOLTA A1, GT 2.8-3.5/7.2-50.8(28-200)
これは同じ被写体を銀塩カメラで撮ったものです。勿論,光線条件やアングルなども微妙に違うのですが,全く違う表現になります。デジカメはビデオカメラに収めたようなライブ感がありますが,夢の中に出てくるイメージは,こちらの方ですね。
MINOLTA X-700, MD ROKKOR 2/45
今開催中の針穴写真展で発表した「森」シリーズの作品です。私は森歩きが好きで、特に原生林が残っている中九州の山岳地帯をよく歩きます。ここにハリアナカメラを持っていったのは初めてだったのですが、風で草や枝が揺れ、なかなか面白い結果となりました。 カメラはZer...... more
ここに,少なくとも8個体以上の蜘蛛が巣を張っておりました。
突然遭遇して,どう切り撮るかというアイデアも浮かばず別のアングルも試したりしましたけど,この正面から写したのが一番良かったです。せめてRoleiflex MXが手元に有ればと思いましたが,5Mデジカメ,被写界深度の深さもあって善戦しております。今回,久しぶりに雨具が手放せなくて,カメラバックはぐっしょり濡れて,フィルターとレンズの中には水蒸気が入りっぱなし。プロテクトフィルターも汗だくのタオルでごしごし擦りっぱなしでよく写ったものです。A1は,頑張りました。一体型は,結構タフなモデルがありますね。αデジがそこまでの使い方が出来るものか少し不安です。