ロシアン・マリファナ
2008年 11月 16日
某国際ミーティングのゲストハウスの水源代わりの水タンク車。電気無し,ガス無し,水道無しだったので,人間,ライフラインなんぞ日本クオリティレベルでなくても生きていけるのを実感。
もちろん,アムール川中流域の辺境とはいえ,近くの村には,電話も含めて全部インフラが有りましたので誤解無く。
Fujifilm Tiara II, Fujinon 2.8/28, Provia 400F
関連エントリ「大地の食卓」
ロシアが気に入ったのは,犬猫に寛容な社会という雰囲気がありましたので。
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余裕がなかったのでポジスキャン,GT-X750のオートモードを使いました。根性無し。タイムスタンプは電池交換時に狂ったまま合わせてなかったので,気にしないでください。
実際,私,空港でなぜか注意人物扱いになって,村長さんの手紙を持っていなかったら,かなり拙いことになっていました。別に妙な殺気を発散した覚えはありません。見かけテロリスト? 勿論そんなことはありません。上海租界のマフィア風とは香港の友人から良く云われますが。
繊維としての麻は,かつては,大航海時代には帆布の原料と云うことで軍事兵器の重要な材料であったわけです。軍需産業の主要なプロダクツだったわけで,そういった性格も,この草についての認識に影響していたかも知れません。
最近,ポケットガスコンロをあんパン(シンナー)代わりに吸う事件が知られて,何処まで馬鹿な少年が居るのかという感想がネットにも出ていましたが,今のように情報伝達やそのフィードバックが小さな集落社会毎に島化していた状況で手を出すブームも起きなかったのでしょう。そう,それこそ,イワタニのボンベを吸うようななアホ扱いであったはずです。
同じ酩酊でも意識内部に向かうものであれば,社会機能的にあんまり役に立たないので,労働力が必須の社会階級では,使えないでしょうね。トリップしてても誰も畑を耕してくれるわけではありませんし,共同作業が必要な農業などにおける団結を高める機能も無さそうです。祭祀などで登場する麻薬ですが,農業など直接的に食べ物を作り出すことがピンと来ない人は,これに手を出すという行為の非能率性を社会において考えられないからでしょう。お金を持っていれば食料が手に入る人。その野菜は誰が作って,その魚は誰が捕ってくるの?
日が落ちても百姓は翌日の算段大変だし,酒だって酩酊するとか云っても,毎回どうなったか分からなくなるような飲み方していたら,身が持たないでしょう。
車窓からも草を見た覚えがありますが,窓がどろんどろんで汚かったので,結果的に車内スナップしか撮ってませんでした。
私のロシアの友人達は,皆,情の深い人ばかりで,不思議と価値観が近いのですが,お爺ちゃんの代までは,大地に根を生やした農民なんて人も多く,日本のファミレスで農地で戦ってきたタフさが滲み出ている日本のお婆ちゃんを見て,あの世代のタフさは自分達の世代にはないと言ったら,ロシアでは私たちの世代も軟弱だわ,もうあんなハードな労働は出来ないから駄目ね,なんて深く共感されてしまいました。同じ,自然の中に身を置くのを生業としているからか,シンパシーを得るのは容易で,それで,分野でロシアの方を奥方にしている方を直接,間接,3人存じ上げております。私もあちらに行くのが数年ずれていたらばなんてことは…考えません。シャラポワ・クオリティが世界一長寿で美容に宜しいと思われる日本食を食べて暮らしてお出でなわけで,羨ましい限りです。いや。スタバ行ったりもしているか。
マリファナが合法化されている社会が,リベラルで健全とは,私は思いません。それならアルコールはどうなのかという話がありますが,与えるタイミングと相手次第では社会を破壊できることは,イヌイットの村が今どうなっているか見れば分かります。補助金無しの農業社会なら,彼らのコミュニティは立派に崩壊しているかもしれません。宗教のアナロジーと同様,社会システムと折り合いをつけてきた歴史を持たない新興の嗜好品は,社会にとってはリスキーでしょう。別に社会実験するリスクを冒す必要もありません。口にするモノは幸せを呼ぶモノだけで十分です。アーティストによっては,想像力が枯渇してドラッグに手を出すのも,遠くビートルズの頃からのお約束で,石を投げたくなるような意識はありませんが,ビートルズ・クオリティの音楽を生み出せるレベルでなければ,おこがましいというものです。クラシックの古典派,ロマン派は,そんなものの力を借りなくても天上の響きをこの世に書き残されたわけですし,そのパフォーマンスを引き受けた後世の演奏家も同様です。マリファナ解禁において創作活動を言い訳にするのもちょっと無理がありますな。凡人だから手を出したというのなら,だったら,あんたがそこにしがみついて居なくても良いよ,と言うだけです。
ちなみに,マリファナの習慣性については,個人的には,トリップに面白さを感じるなら,精神的依存性がないわけはないですが,生理的依存性についても割と最近の文献では,明確にあるとされているようです。原著には当たっておりませんので,機会が有ればその項,加筆します。
少なくとも,生産性が低下して人口も減り,第一次産業の価値もGDP比率でしか考えてもらえず,ガスボンベをドラッグ代わりに吸い込み,自分の援助交際経験から娘に売春を供用する人間が若者世代に居る社会に,マリファナを解禁して,それで何か良いことがあるのかと考えれば,絶対にねえよ,と思います。目の前にゲームのキャラが現れて動き回ったりするのを見たり,船の甲板から高速度で飛び出して見下ろされたり,何がおかしいのか延々と笑っている人たちの相手をするのはご免です。もちろん,その状態で,クルマを走らせたり,新幹線や飛行機を飛ばしたりするのも勘弁して欲しい。規制しても酒ですら完全な取り締まりなど無理である一方,月に1回飲酒運転で人が数キロ引きずられて殺される社会に,更に危険因子を増やす愚を犯すのは得策ではないと思います。
そして今週もまた出水へスタコラ☆
私生活の方で凹みぎみですが、公私混同せず頑張ります!!
(意味不明なコメントでスミマセン(汗))
ロシアでは1kmが観察が許される限界距離なので,芥子粒みたいにしか見えません。ずっと見ていると,芥子粒でもツルだと分かるようになりますが。
あちらでは,ヘリを借りても,2週間かけて20番い観察できたら運がよい方です。
彼らが,数ヶ月経ずして馴化して,安いビノキュラでも観察できることに感謝しましょう。貴女のデータもおかげで取れます。